先発ローテーション入りが確実視されながら、開幕直前に右太もも肉離れで戦列を離れていた楽天の安楽智大投手(20)が、ようやく今季初先発。巻き返しへの第一歩を踏み出した20歳の右腕だったが、6回3失点で無念の敗戦投手となった。
初回、「慎重になりすぎた部分があった」と、先頭の坂口に四球を与えると、2死から雄平に左翼線への先制二塁打を許す。4回には山田の二塁打に自身の暴投、グリーンの左翼線に落ちる適時打で2点目を失った。そして、1点差で迎えた6回には、簡単に2死をとりながらグリーンに高めの直球を叩かれて来日初アーチを献上。「2死からの一発は悔やまれます。あの本塁打で試合が決まってしまった」と、痛恨の3点目を失い、この回限りでマウンドを降りた。
6回93球、5安打3失点の内容に、梨田監督は「久しぶりにしてはいい方だったけど、グリーンの1球だけ"レッド"。ちょっとまずかったね」とまずまずの評価。次回登板へ向け安楽は「スタミナは問題なかったし、ボールの強さは出ていた。課題も多いけど、しっかり取り組んでいきたい」と話していた。