99梨田昌孝監督

    日本生命セ・パ交流戦  ヤクルト3―2楽天(14日・神宮)

     先発ローテーション入りが確実視されながら、開幕直前に右太もも肉離れで戦列を離れていた楽天の安楽智大投手(20)が、ようやく今季初先発。巻き返しへの第一歩を踏み出した20歳の右腕だったが、6回3失点で無念の敗戦投手となった。

     初回、「慎重になりすぎた部分があった」と、先頭の坂口に四球を与えると、2死から雄平に左翼線への先制二塁打を許す。4回には山田の二塁打に自身の暴投、グリーンの左翼線に落ちる適時打で2点目を失った。そして、1点差で迎えた6回には、簡単に2死をとりながらグリーンに高めの直球を叩かれて来日初アーチを献上。「2死からの一発は悔やまれます。あの本塁打で試合が決まってしまった」と、痛恨の3点目を失い、この回限りでマウンドを降りた。

     6回93球、5安打3失点の内容に、梨田監督は「久しぶりにしてはいい方だったけど、グリーンの1球だけ"レッド"。ちょっとまずかったね」とまずまずの評価。次回登板へ向け安楽は「スタミナは問題なかったし、ボールの強さは出ていた。課題も多いけど、しっかり取り組んでいきたい」と話していた。

    ピックアップゲーム


    ヤクルト(石川雅規) - 楽天(釜田佳直)
    <神宮 18時00分>

    ・ヤクルト
    【コメント】
    真中満監督
    「一昨日4番で起用した大松は一番勝負強いから。ただアキレス腱もあるので、ずっとという訳にはいかないし、今日は天候もコンディションもある。3番山田はメンバーが限られているし、他の選手との兼ね合いもある。山田の場合、彼の考えは変わらないから」

    スタメン
    1(左)坂口
    2(中)上田
    3(二)山田
    4(右)雄平
    5(一)グリーン
    6(遊)大引
    7(捕)中村
    8(三)藤井
    9(投)石川

    ・楽天
    【コメント】
    梨田昌孝監督
    「昨日登録抹消のアマダーは残りの交流戦、指名打者もないしね。6試合と4日間の休み。リーグ戦再開後は必要な選手だからね。その間、下で打ち込みをして、体のキレを戻して欲しいね」

    【スタメン】
    1(遊)茂木
    2(右)ペゲーロ
    3(一)今江
    4(三)ウィーラー
    5(中)島内
    6(左)松井稼頭
    7(二)三好
    8(捕)嶋
    9(投)釜田

     

    ◆日本生命セ・パ交流戦 楽天4―3広島(11日・コボパーク宮城)

     1勝1敗で迎えたセ・パ首位対決の3戦目を、楽天が接戦で制した。

     同点の7回に岡島の左犠飛で勝ち越すも、直後に同点に追いつかれた。だが、8回に藤田が決勝のタイムリーを放って勝ち越し。首位対決らしい緊張感ある試合をものにした。

     2試合連続で1点差勝ちで2勝1敗と勝ち越し。初戦は3―12で大敗しただけに梨田監督は「初戦はボコボコに打たれて、後に投げるピッチャーは投げにくかったと思うけど、美馬と岸はさすがの投球だった」とゲームを作った2人の先発をたたえていた。

    http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20170611-OHT1T50175.html

     

    ◆日本生命セ・パ交流戦 楽天4―3広島(11日・コボパーク宮城)

     手に汗握る3時間24分だった。楽天は大接戦となった広島との「セ・パ首位対決」を制して、2連勝でカード勝ち越し。9日の初戦は3―12で大敗したが、立て直した。梨田監督も「初戦にボコボコに打たれて、落としながら2つ勝ったのは自信になると思う。苦しい試合を取れた」と興奮気味だった。

    8回1死一、二塁、藤田の右前適時打で生還する二塁走者・銀次(捕手・会沢=カメラ・川口 浩)

    8回1死一、二塁、藤田の右前適時打で生還する二塁走者・銀次(捕手・会沢=カメラ・川口 浩)

     ◆日本生命セ・パ交流戦 楽天4―3広島(11日・コボパーク宮城)

     手に汗握る3時間24分だった。楽天は大接戦となった広島との「セ・パ首位対決」を制して、2連勝でカード勝ち越し。9日の初戦は3―12で大敗したが、立て直した。梨田監督も「初戦にボコボコに打たれて、落としながら2つ勝ったのは自信になると思う。苦しい試合を取れた」と興奮気味だった。

     決して流れのいい試合ではなかった。史上18人目の12球団勝利を狙った岸が、7回6安打2失点の好投でゲームメイク。7回に岡島の左犠飛で勝ち越して勝利投手の権利を得たが、すぐにハーマンが追いつかれた。互いに流れをつかめず、渡さずの緊迫した展開。最後は同点の8回に藤田が右前適時打を放って試合を決めた。34歳のベテランは「選手の中でもカープに勢いがあるというのはあって、苦しい展開だった。2カード連続で負け越していたので、この勝ちは大きい」とナインの心中を代弁した。

     今季最多の129球を投げた岸は、過去9登板で0勝7敗と苦手の広島からの初白星こそ逃したが「チームも勝って、自分も勝てれば一番よかったけど、チームが勝ったのでOKです」と笑顔で納得。今季初めて中日、DeNAの2カード連続負け越しで、開幕から首位を走るチームの勢いに陰りがちらつきかけたが、2試合連続で1点差ゲームをものにして、貯金を6試合ぶりに20に戻した。

     今季54試合を戦って、連敗は2と3が1度ずつあるだけ。ミスが出ようと、大敗しようと、誰かが補い、切り替える強さを見せる。日本シリーズの"予行演習"として、価値のある勝ち越しとなったはずだ。(安藤 宏太)

    http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20170611-OHT1T50252.html

     

    楽天が接戦を制して、セ・リーグ首位の広島との対戦成績を五分とした。

     8回4安打1失点で7勝目の美馬に「打者の手元で球が変化していた。コントロールもシュートも良かった」と広島・野村との我慢比べに勝った右腕をほめ、「見応えのある投手戦。さすが」と絶賛した。


     「1点欲しい場面」と振り返った8回の攻撃。ペゲーロの左翼線の当たりで、一塁走者の茂木が一気に生還し、勝ち越し点が入った。「茂木の気迫が点につながった。迷いがなかった」と、好走塁を評価。3カードぶり勝ち越しの可能性が残ったことに、「明日は(先発の)岸がやってくれるでしょう」と期待を込めた。

     

    自ら崩れての惨敗だった。投手陣が計12四球と乱れれば当然だ。与四球と被安打の数が同じという珍記録が象徴的で、梨田監督は「普通こうはならない。(四球が多いのは)一番悪い」とぼやいた。

     「あまりにも重かった」と指揮官を嘆かせたのは、一回、先発森の乱調で失った大量点。先頭桑原に左前打を浴びた後、3連続四球の押し出しで先制点を許すと、泥沼にはまった。

     続く無死満塁から宮崎を二ゴロに打ち取ったかに見えたが、二塁併殺を狙った名手藤田の悪送球で相手に2点が入った。さらに、田中浩の2点打と桑原への押し出し四球でこの回6失点。三回途中、計8失点で降板した森は「制球を修正できなかった。申し訳ないです」と反省しきりだった。

     6-8の七回には森原が制球を乱して2点を失い、反撃ムードに水を差した。1死満塁から筒香、宮崎に連続で痛恨の押し出し四球。いずれも2ストライクに追い込みながら、外角の際どいコースを狙い続けた結果。「もっと大胆に投げればよかった」と森原は悔やんだ。

     3連敗と2カード連続の負け越しは、ともに今季初めて。2位ソフトバンクとのゲーム差は1.5に縮まった。梨田監督は8日先発のエース則本に「連敗を止めてもらいたい」と託した。(金野正之)

    https://this.kiji.is/245298522794295297

    楽天は今季初の3連敗。12安打を浴び12四球を与えての大量失点。梨田監督は「普通は安打と四球の数が一緒にならないんだけどね。投手が早い回に点を取られるのは負けるパターン」と肩を落としていた。

    日本生命セ・パ交流戦:楽天1-9DeNA>◇6日◇荘銀・日新スタやまがた

     楽天が、またも山形の地で勝利を挙げられなかった。

    【写真】楽天辛島、今季最短2回KO「何もありません」

     過去6戦6敗と迎えた試合だったが、先発辛島が2回3失点でKO。打線もDeNA先発の浜口から3安打と攻略しきれなかった。梨田監督は「ちょっとね。失点し過ぎたね」と渋い表情だった。戦績は7戦7敗となり、ファンに白星を届けられなかった。

    交流戦優勝宣言をした楽天・梨田昌孝監督

     5月31日から開幕した「日本生命 セ・パ交流戦」。野球太郎では『過去12年と今年の展望を総ざらい! プロ野球交流戦大特集!!』を連載。13年目を迎えた交流戦のアレコレを6回に渡って紹介したい。

     第4回となる今回は、過去12年の交流戦優勝チームを振り返りつつ、今季の優勝チームを予想してみる。

    ◎「交流戦に強い」と印象づけたロッテ&ソフトバンクの連覇

    ■2005年:ロッテ(24勝11敗1分け)
     交流戦初代チャンピオンの座はバレンタイン監督率いるロッテの手に。優勝を決めた6月14日のヤクルト戦(神宮球場)では、先発・小林宏之が投げては2失点完投、打ってはタイムリー二塁打と投打に活躍。期間中5勝負けなしで優勝の原動力となり、MVPに輝いた。

    ■2006年:ロッテ(23勝13敗)
     ロッテが2連覇を達成。「交流戦に強いロッテ」のイメージが定着した。2006年の名場面といえば、6月18日のヤクルト戦(神宮球場)で里崎智也が放った逆転グランドスラム。ちなみに里崎は翌2007年のヤクルト戦(神宮球場)でも逆転満塁弾をマーク。両日とも雨降る神宮球場だったのは偶然か、それとも……。

    ■2007年:日本ハム(18勝5敗1分)
     2007年は日本ハムが交流戦開幕からいきなり12連勝。リーグ戦から続いていた連勝記録を14に伸ばし、期間中に借金2から貯金11まで一気に上昇。優勝を決めた。5勝0敗、防御率1.01でMVPに輝いたグリン、6月19日の広島戦(広島市民球場)で両打席本塁打を放ったセギノールらの活躍が印象深い。

    ■2008年:ソフトバンク(15勝9敗)
     ソフトバンクが交流戦初優勝を飾ったのが2008年。優勝チームが圧倒的な強さで頂点に立った過去3年間の交流戦とは違い、この年は最終戦まで4チームに優勝の可能性が残る大混戦に。その最終戦でライバルの巨人を3対2で下し、初のチャンピオンに輝いた。

    ■2009年:ソフトバンク(18勝5敗1分)
     交流戦史上2チーム目の連覇を果たした若鷹軍団・ソフトバンク。3試合を残しての独走Vを果たしたのは、6月16日、石川県立野球場(金沢市)で行われた中日戦でのこと。延長10回、代打・森本学のタイムリーが決勝点となった。各チームの本拠地ではなく、地方球場で歴史が刻まれたことも興味深い。

    ■2010年:オリックス(16勝8敗)
     オリックスが交流戦初優勝。この年から就任した岡田彰布監督にとっては、いきなり結果を残す幸先のいいスタートとなった。印象深いのは6月2日の中日戦(スカイマーク)。7点ビハインドから北川博敏の満塁弾などで追いつくと、延長11回にT-岡田がサヨナラ3ランを放ち、大逆転勝利を収めた。

    ◎ソフトバンクと巨人が優勝を分け合う

    ■2011年:ソフトバンク(18勝4敗2分)
     リーグ戦、交流戦、日本シリーズを制する完全優勝を果たし、「近年の最強チーム」の呼び声高い2011年のソフトバンク。交流戦ではセ・リーグ全球団に勝ち越しを決め、マークした勝率.818は今も交流戦最高勝率。前半12試合で10勝2分と一度も敗れることなかったのだから、優勝も当然か……と思ってしまう。

    ■2012年:巨人(17勝7敗)
     交流戦開始から8年目。セ・リーグ勢初の優勝に輝いたのは巨人だった。このシーズンはNPB史上初の5冠達成(交流戦、リーグ戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアシリーズ)を果たした。交流戦では、5月30日の楽天戦でノーヒットノーランを達成した杉内俊哉の力投が印象深い。

    ■2013年:ソフトバンク(15勝8敗1分)
     ソフトバンクが交流戦4度目の頂点に立った。6月13日のヤクルト戦で優勝を決めたが、4度目にして初の本拠地・ヤフオクドームでの優勝決定。過去3回は東京ドーム、石川県立野球場、ナゴヤドームで決まったため、ようやく地元ファンと喜びをわかちあった。

    ■2014年:巨人(16勝8敗)
     6月22日、巨人対ソフトバンクの一戦は史上初の「勝った方が交流戦優勝」という決戦に。それまで3戦3勝のソフトバンク有利と見られたが、巨人が10対5で勝利。一矢報い、2度目の優勝を勝ち取った。

    ■2015年:ソフトバンク(12勝6敗)
     2015年から18試合制による「リーグ対抗」形式となったため、「最高勝率チーム」を優勝チームとして述べていく。新ルールになってもソフトバンクの強さは健在で、2015年もしっかりと頂点に立った。ただ、優勝争いはし烈で、先に全日程を終えていたソフトバンクは日本ハムの結果を待つことに。最終戦で日本ハムが敗れたことで、勝率1位の座が転がり込んできた。

    ■2016年:ソフトバンク(13勝4敗1分)
     記憶に新しい昨季もソフトバンクが最高勝率に輝いた。期間中に大ブレイクを果たした城所龍磨らを中心に、安定した強さを披露。1位を決めた6月19日の阪神戦(甲子園)でも城所がグランドスラムを放ち、まさに「キドコロ覚醒中」を印象づけた。


    ◎今季の優勝チームは!?

     過去12年間の交流戦優勝チーム、最高勝率チームを振り返ってみたが、あらためて感じるのはパ・リーグ勢、とりわけソフトバンクの強さだ。今季も徐々にエンジンがかかり、首位を走る楽天にピタリとつけている。得意の交流戦で一気に抜き去りたいところだ。

     一方の楽天も梨田昌孝監督が「交流戦優勝を狙う」と鼻息が荒い。パ・リーグ勢では楽天と西武に交流戦優勝経験がなく、今季は悲願を達成するチャンスと踏んでいるだろう。

     負けてばかりではいられないセ・リーグ勢では、広島が勝率1位の最有力か。先発陣にやや不安があるものの、攻撃陣の厚みはパ・リーグの強打自慢のチームにも引けを取らない。

     セ・リーグ唯一の優勝経験のある巨人はエース・菅野智之の奮闘が不可欠。糸井嘉男や福留孝介を適宜DHで使える阪神の戦いぶりにも注目したい。


    文=加賀一輝(かが・いっき

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    1: 2017/06/05(月) 17:37:40.36 ID:VWbGEDQe0
    デーブ…

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